街角の一輪
「街角の一輪」では『ぶら~り歳時記』の投稿と合わせて、塚田地区に咲いている花々のワンショット画像を、花ことばとともにお届けします。
(2023年9月より毎月一回掲載)
※花の画像をクリックすると拡大表示します。
- 花の名前:木斛(モッコク)
- 花ことば:「人情家」
- 撮影日:2024年7月1日
- 撮影場所:町会内各所庭木(行田町、前貝塚町など)
- コメント:モッコクは、「庭木の王」といわれる樹木の代表であり、江戸五木(アカマツ、イトヒバ、カヤ、イヌマキ、モッコク)に数えられるほど江戸時代に重宝された造園樹の一つです。
名前の由来は、花がクリーム色をしていて、香りが「セッコク(石斛:長生蘭)」という洋ランに似ていることに因みます。
高さ5~15mにもなる樹形の美しさと光沢のある葉がポイントで、初夏に花を咲かせ、秋には赤い実をつけることから「アカミノキ」とも呼ばれています。
- 花の名前:凌霄花(ノウゼンカズラ)
- 花ことば:「名声」「名誉」「栄光」
- 撮影日:2024年8月2日
- 撮影場所:行田1-24地先、町内内各所庭木(行田町、行田1丁目)
- コメント:ノウゼンカズラは、真夏に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる花木です。
つる性の落葉樹で、枝や幹から根を生やし、壁や木の上を這いながら上に伸びていきます。3~7cmのギザギザした葉っぱをつけ、真夏になるとラッパ状の花を咲かせて花の中から、周りを湿らせるほどの蜜を垂らします。和名は、漢名の「凌霄(りょうしょう)」という名前が「ノウセウ」となまり、その後ノウゼンになったといわれています。
花の蜜には、ラパコールという成分が多く含まれ、「毒性がある」と言われていますが、花や樹皮、葉、根を乾燥させたものは漢方薬として利尿剤および婦人病などに利用されています。
- 花の名前:萩(ハギ)
- 花ことば:「内気」「思案」「柔軟な精神」
- 撮影日:2024年9 月12日
- 撮影場所:町会内庭木、前貝塚・北本町2丁目庭木
- コメント:萩は、マメ科ハギ属の落葉低木。秋の七草の一つとして万葉集の時代から親しまれ、夏から秋にかけてしだれた枝に赤紫や白の蝶のような形の花を咲かせる植物です。また、萩は古い株から目を出す特徴があり、かつては「生芽」という漢字があてられ「ハエキ」がなまって現在のハギになったという説が有力です。
花の色はピンク、白、紫、赤紫があり、マメ科らしい蝶形の花を咲かせます。花の大きさは1つ1つは小さいですが、枝垂れた細い茎に花をいっぱい咲かせます。
花の時期が終わった枝は、ほうきやかやぶき屋根の材料になり、根っこを乾燥させたものは、婦人のめまいやのぼせに効く、熱を冷まし、肺を潤すといわれていますが、漢方薬で使われる生薬には含まれておらず、成分の解明もされてはいないようです。
- 花の名前:曼殊沙華(ヒガンバナ)
- 花ことば:「情熱」「独立」「諦め」「悲しい思い出」
- 撮影日:2024年10月2日
- 撮影場所:松島八幡神社、行田町347地先 長津川親水公園など
- コメント:生長は独特で、「彼岸花 葉は花を見ず、花は葉を見ず・・・」といった詩があるように、真っすぐ伸びた細い茎の先端に、直径約10cmの花を咲かせます。
茎の長さは50cm程度、幅5mmほどの長細い花びらを放射状につけるのが特徴です。
花が咲いているときは、葉がつきません。花が枯れた後に葉が伸び、翌年まで球根に栄養を蓄えます。球根にアルカロイドと呼ばれる神経毒(リコリン・セキサニン・ホモリコリン)が含まれ、そのまま食べると呼吸困難で死亡してしまうこともあるようです。その毒を利用して壁土に混ぜて防虫したり、田圃の畦に植えてネズミやモグラを防いだりしていたことも知られています。
- 花の名前:金木犀(キンモクセイ)
- 花ことば:「謙遜」「真実」「気高い」
- 撮影日:2024年10月26 日
- 撮影場所:町会内全域の庭木
- コメント:金木犀(キンモクセイ)は、秋に甘い香りを漂わせながらオレンジ色の小花が開花するモクセイ科の常緑樹で、開花時期は短く咲いてから1週間ほどです。命名者はNHK連続テレビ小説「らんまん」の植物学者の牧野富太郎博士で、学名にもMakinoの名があります。
花は食用にもなり、遠くまで香りが届くことから古くは「千里香」とも呼ばれていました。香りの主成分は、「β-イオノン」「リナロール」「γ-デカラクトン」「リナロールオキシド」「cis-3-ヘキセノール」などであり、リラックス効果、ストレス解消効果があるといわれています。花を乾燥させた桂花茶(けいかちゃ)や白ワインに漬けた「桂花陳酒」などがあります。
街角の一輪:アーカイブ
琴線に触れる・・・シャシン(写心)!
あなたにとって、この写真から何を感じますか・・・・・?
「琴線に触れる」とは、物事に感動する心の奥の心情を表すものとして比喩的に用いる言葉です。
※気になった写真をクリックしてみてください