街角の一輪

「街角の一輪」では『ぶら~り歳時記』の投稿と合わせて、塚田地区に咲いている花々のワンショット画像を、花ことばとともにお届けします。
(2023年9月より毎月一回掲載)
※花の画像をクリックすると拡大表示します。


  • 花の名前:花海棠(ハナカイドウ)
  • 花ことば:「艶麗」「温和」「美人の眠り」
  • 撮影日:2026年4月1日
  • 撮影場所:北本町2丁目7号公園、町会内庭木 等 
  • コメント:ハナカイドウは、中国原産のバラ科リンゴ属の落葉樹で、唐の玄宗皇帝が楊貴妃の眠る姿をハナカイドウに例えたという故事があります。美しい3~5cmほどの半八重の花を、ソメイヨシノが散り始める4月~5月にかけて垂れさがるように枝いっぱいに咲かせ、桜と違って1ヶ月以上も咲き続ける花期の長さが特徴で、葉は楕円形で縁にはギザギザがあり、枝から互い違いに生じています。
    また、つぼみのときは濃いピンク、開花すると淡いピンクに変化し、開花時は華やかです。この花柄(かへい)が長く垂れる花姿から、垂糸海棠(すいしかいどう)とも呼ばれています。
    リンゴのような実がなりますが、食用として渡来していたミカイドウと区別するため、ハナカイドウと呼ばれることから、小柄で食用にはならず、猫や犬にとって軽度の毒性リスク(大量の種子を摂取した場合)をもたらします。

  • 花の名前:鉄仙(クレマチス)
  • 花ことば:「精神の美」「旅人の喜び」「策略」
  • 撮影日:2026年6月2日
  • 撮影場所:広瀬会長宅、町会内庭木など
  • コメント:クレマチスは、「蔓性植物の女王」と呼ばれ、世界にたくさんの野生種、原種があります。そして交配によって白、赤、黄、ピンク、紫、緑、青、複色など花の形や大きさもさまざまで多くの品種が生まれています。
    和名は「テッセン」で、蔓を絡ませる蔓性植物であり茎が鉄のようにかたくなることが由来とされています。
    日本、ヨーロッパやアジアが原産の多年草で、原種は300種類は存在し、日本では「カザグルマ」「ハンショウヅル」「センニンソウ」などがあります。
    クレマチスの花びらに見える部分は「ガク」であり、花びらがないというちょっと変わった花で、四季咲き、一季咲きのものがあります。また、クレマチスには、「プロトアネモニン」という毒性成分があり、皮膚に触れるとかゆみやかぶれ、水疱などの症状を引き起こす可能性があり、体内に取り込まれると胃腸炎を引き起こすことがあります。犬や猫などのペットにとっても危険な植物のひとつです。

  • 花の名前:梔子(クチナシ)
  • 花ことば:「とても幸せです」「喜びを運ぶ」
  • 撮影日:2026年7月1日
  • 撮影場所:塚田南小学校入口前花壇、町会内庭木など
  • コメント:花名は諸説あり、『熟しても割れない果実を「口無し」と呼んだ』ことなどの由来があり、ジンチョウゲ、キンモクセイと並び三大香木の一つです。花はふつう一重咲きですが、八重咲きの栽培品種も多く、花にはジャスミンに似た強い芳香があります。
    また、クチナシの香りの主成分は、リナロールと呼ばれるジンチョウゲやキンモクセイなどと同じもので、熟れた果実を思わせるような甘い香りが特徴です。秋には橙赤色の果実(一重咲きのみ)をつけ、漢方では山梔子(さんしし)として用いられ、カロテノイド色素の一種であるクロセチンが含まれており、精神安定、消炎、解熱作用があります。
    クチナシ色素は、水溶性で水に溶け出した色素は、濃いオレンジ色ではなく明るい黄色へと変化するので、栗の甘露煮やたくあんなど、黄色の着色に使われています。

  • 花の名前:藪枯し(ヤブガラシ)
  • 花ことば:「積極性のある」「攻撃性に富んだ」「不倫」
  • 撮影日:2026年8月2日
  • 撮影場所:町会内の空地、藪、道端、フェンス沿いなど
  • コメント:ヤブカラシ(ヤブガラシ)は、繁殖力が強く、つるを伸ばして他の植物に絡みつき、藪を覆いつくして他の植物を枯らしてしまうことからこの名があります。小さな5枚の葉が特徴的(中央が大きく、両端が小さい)で6~8月頃に薄緑色の小さい花を多数咲かせ、開花後半日ほどで花びらが散りオレンジ~ピンク色の花托(花をつける枝の先端の花が育つ部分直径5ミリ)が残ります。
    人間にとっては厄介な雑草ですが、花盤の蜜をたっぷり出すため、アシナガバチやアゲハチョウなどの昆虫がたくさん集まる花木になっています。
    また、ヤブガラシは生薬名を「烏蘞苺(うれんぼ)」といい、民間療法では葉の汁を虫刺されに使うなどの利用価値もあり、蔓(つる)も切り口から出てくる液を集めて、ヘチマ水のように化粧水として使うこともできます。

  • 花の名前:新鉄砲百合(シンテッポウユリ)
  • 花ことば:「純潔」「甘美」「無垢」「威厳」
  • 撮影日:2026年9月1日
  • 撮影場所:広瀬会長宅、町会内の道路沿い、河川敷、空き地などなど
  • コメント:シンテッポウユリは、タカサゴユリ(高砂百合)とテッポウユリ(鉄砲百合)の交配により日本で1951年に作られた園芸種です。種子繁殖力が強く、開花は8~9月。高さ30~150㎝ぐらいでラッパ状の花弁、先が6枚に分かれており、雄しべが6個、そして雌しべの先端に膨らんだ花柱がついています。
    種子は黄金色、扁平、長さ約8.5㎜、周囲に幅の広い翼がつき、非常に軽くて風で飛びます。種子により繁殖するため、植えた覚えのない場所で発芽するようで、地域によっては環境省の「生態系被害防止外来種(要注意外来種)」に指定されています。
    犬や猫と生活する際にはユリ科の植物は十分に注意が必要になります。花びら・葉・茎・根・花粉にも毒性があり、食べると急性の腎不全が起きます。
    また、ユリ科のオニユリなどの鱗片葉を蒸したものは、生薬のビャクゴウ (百合)と呼ばれ、気管支炎などを改善する薬方に配合されています。

    環境省「生態系被害防止外来種リスト(植物)」 №149
    法的規制はないが、「生態系に悪影響を及ぼすおそれがあるため、拡散防止が望ましい」とされるリスト

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